2008年10月15日水曜日

地盤と基礎

地盤は調査しても、調査した位置と別の部分で問題がある場合がある。
一応、設計瑕疵として賠償保険が下りるのは、調査した箇所でのデータで設計ミスがあり、その結果建物に損傷があった場合で、それ以外は設計瑕疵じゃないから保険は下りない。
基本的には「土地」は施主の持ち物で、その部分の欠陥は施主の責任であるという理論だということです。

だけど、実際には何の知識もない施主が不運にも、前に建っていた建物の解体の影響か何かで一部に地盤の弱い場所があって建物が傾くなんて場合、救われないことがあるらしい。 もちろん、前にどのような使われ方をした土地かのヒアリングや、地盤調査を行うけど、それらの調査をすり抜けるように危険部分が存在してしまうこともあるため、設計・施工の人間が良心的に設計を行っても問題があったときに、それを全面的に設計や施工が悪いと言われても、なかなか「はいそうです。すぐに直します」といえません。

そこで、その責任関係があいまいな地盤部分を保障する会社が存在するようで、某住宅のプロデュース会社がトラブル防止のために、基本的にそこに依頼しているらしい。
ちなみに、今回その仕事を請け負ったのだが、どうやらその会社は地盤調査と地盤改良をセットで行い保障を出すシステムらしく、さらには基礎そのものの設計・監理まで行う。
当然地盤と基礎はセットのようなもので、地盤によって基礎形式を検討するのだが、同様に基礎と上部構造も密接につながっているため、基礎の部分にまで口を出されると、基礎が脆弱なせいで上部構造が損傷を受けた場合誰が責任を取るのだろうか・・・

恐らく、ここまでで通常の建売住宅クラスより安全側の設計となっているだろう事は想像できるので、無駄な心配かもしれないけど、なんだか気持ち悪い。

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