2009年2月25日水曜日

飛び出す絵本 その3

いざ製作現場から愛知芸術文化センターへ



やはり、結構大きいです。
移動中、一部損傷したようですが、展示初日にはなんとか間に合ったようです。

下の写真は、芸術文化センター2階エントランスに設置された飛び出す絵本の展示状況です。
一般の方も中に入ることができます。


朝の部屋→昼の庭→夜の部屋 と全3ページで構成されているそうです。

紙では自立不可能ということで構造の相談を受けました。 スチールの門型の枠をつけるだとか、家型のページを増やして自立させようだとか、いろいろな案がありましたが、最終的には0.5mm塩ビ板の折板構造を紙でサンドイッチする構造になり、イメージに近いものになったそうです。

できてしまえば何てこと無いのですが、薄板折板構造では、ある面をそれに隣接する面によって座屈補剛をする必要があるにもかかわらず、隣接する面とぴったりくっつけてしまうと畳めなくなるので、微妙なクリアランスを設ける必要があったり、ドーム上になる為、本のヒンジ部分のプリーツが開かないので、その部分が座屈しやくすなったりと結構ヒヤヒヤしましたが、なんとか展示までできて一安心。

3/1 まで、愛知芸術文化センターで展示中なので、お暇なかたはぜひ。

2009年2月20日金曜日

飛び出す絵本 その2

前回の結果を参考に、今度は実大モックアップを作成。


材料を折る前はかなり巨大 (あたりまえですが)



それを必死で学生ボランティアに折ってもらい・・・



夜中に、ドキドキの初開ページ。




で、でかいです。 さすがあと一歩でギネス記録。

一時はどうなることかと思っていたので、スタッフもナチュラルハイになってました。



(写真左がデザイナーの栗本氏)

2009年2月13日金曜日

地域差

最近やっと現場が始まりだし、現在監理業務が立て込んでいます。
その監理業務でプレカット(工場で木を刻む)の打合せを何件かしたのですが、大多数の業者が

「柱をスギからヒノキに変更させてください」

と、質疑が上がってきました。
東京で仕事してたときには、ヒノキを指定しても、ヒノキは高いので○○ではいけませんか?といった質疑をよく目にしていただけに、何でかと思い業者に聞いてみると、
「飛騨地方からヒノキは潤沢に供給されているので、東海3県はヒノキのほうが入手しやすく、価格もほとんど変わらないので、材を探す手間を考えたらヒノキのほうがいい」
とのこと。 特に通し柱などで使われる、長尺物の柱材はヒノキでないと特注で取り寄せないと入手できないとか。

ヒノキって、相当高価なイメージがあったので遠慮していましたが、今後この地域では積極的に使用しようと思います。